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慶應義塾大学医学部 一般・消化器外科 上部消化管班

肥満外科

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疾患について

肥満は怖い「病気」です。放っておくと糖尿病、脂質異常、高血圧、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群、腎障害、関節障害、月経異常(不妊症)や、さらに冠動脈疾患や脳血管障害などの重篤な合併症をもたらす可能性があります。肥満治療の原理は簡単なものです。食べる量を減らし運動量を増やせば、体重が減り、そして糖尿病などの合併症も劇的に改善することがわかっています。生活習慣の改善や様々な内科的治療を行いますが、このような治療でも効果が得られない病的肥満の方に対しては外科的治療を考慮することがあります。

治療・治療方針

肥満に対する外科的治療については、日本肥満症治療学会による“日本における高度肥満症に対する安全で卓越した外科治療のためのステートメント2010”というものがあります。そこでは以下のように述べられています。

手術適応となる肥満症患者は年齢が18歳から65歳までの原発性(一次性)肥満であり、内科的治療を受けるも十分な効果が得られず、次のいずれかの条件を満たすもの。

  1. 減量が主目的の手術(Bariatric Surgery)適応は、BMI 35以上であること。
  2. 併存疾患(糖尿病、高血圧、脂質異常症、肝機能障害、睡眠時無呼吸症候群など)治療が主目的の手術
    (MetabolicSurgery)適応は、BMI 32以上であること。

当院においても、以上のような患者様に対して外科的治療法を考慮しております。

慶應義塾大学病院での取り組み

当院では主に内視鏡・腹腔鏡にて治療を行います。

1. 内視鏡下胃内バルーン留置術

内視鏡下胃内バルーン留置術は、内科治療と外科治療の中間に位置付けされます。通常の胃カメラで行う治療で、胃の中にシリコン製の風船を膨らまし留置することにより一度に食べられる量を制限し、少量の食べ物で満腹感が得られるようにします。
 
2.腹腔鏡下胃緊縛法(ラップバンド®)

胃の上部にバンドを巻いて締め付け、食事摂取量を減らそうというものです。
締め付け具合は調節可能なものを用いています。
 
3.腹腔鏡下袖状胃切除術

胃の大部分を切除することにより、食事摂取量を減らそうという術式です。
 
4.腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術

この手術は胃を小さな胃と大きな残りの胃に分けます。食べ物が流れる小腸に大きな残りの胃からつながる胆汁と膵液を含む小腸をつなげます。こうすることで食事摂取量を減らし、吸収も抑えられると考えられています。ただし、手術後は残りの大きな胃の内視鏡検査などができなくなるので、適応は慎重にすべきだと考えています。
 
5.胆膵バイパス術

胃を切って小さくし、小腸を二つに切って、胆汁と膵液が食物に混ざるのを遅らせることにより食物摂取量を抑えて吸収も抑えようという手術です。
 
6.小腸バイパス術

小腸を二つに切って、食物が小腸内を通る距離を大幅に減らすことで吸収を抑えようという術式です。

当院では上記の術式などを個々人に対して適応をよく考え施行します。

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