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慶應義塾大学医学部 一般・消化器外科 上部消化管班

NOTES

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疾患について

NOTESとはNatural Orifice Translumenal Endoscopic Surgeryの略で、胃や膣などの人体に自然に備わっている管腔臓器から軟性内視鏡を挿入して腹腔内にアプローチし、胆嚢や虫垂などの手術を行う新しい腹腔鏡手術です。切除臓器はアプローチした口や膣から取り出すため体表面にまったくキズを作らず、従来の腹腔鏡手術よりも更に低侵襲な新しい治療法として非常に注目されています。2004年にJohns Hopkins大学のA.N.Kallooらによりこの概念が提唱されて以来、全世界的にNOTESの研究は盛んに行われ、動物実験から人への臨床応用まで徐々に進んできていますが、普及には安全なアクセス経路の確立や消化管臓器を経由した感染のコントロール、術中偶発症への対処など未だ様々な課題が残っており、わが国ではNOTES研究会を中心として安全性と有用性の評価が進められています。

慶應義塾大学病院での取り組み

当院では倫理委員会およびNOTES研究会の審査を得て、「経腟ポートを併用した腹腔鏡手術の臨床研究」という取り組みを行っています。閉経後女性を対象として、胆嚢摘出術、虫垂切除術、腹腔内臓器生検を行うものです。上部消化管の分野では胃粘膜下腫瘍に対する胃局所切除を行う計画です。手術の主たる操作は腟から行いお腹にはほとんどキズが残りません。既にこの手術を行った患者さんでは、体表面には手術をしたことがわからないぐらい小さなキズがおへそにあるだけで整容学的に優れた結果が得られています。また痛み止めを必要としないぐらい痛みが軽いという点も大きなメリットといえます。


(図 NOTES(Natural Orifice Translumenal Endoscopic Surgery)
北野正剛, 田尻久雄,NOTES研究会白書作成ワークキンググループ.
NOTESに関する二学会合同委員会特別報告 NOTES白書:本邦におけるNOTES研究の指針 2008年3月.
日本内視鏡外科学会雑誌13(3), 257-262, 2008.

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